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<前回までのあらすじ>
コンサルティング会社に勤務して2年目の高木君が、上司の花村課長の指示の元、クライアントからの出店候補地選定をすべくGISシステム「SIS」とデータに向き合っています。前回本紙面では、各店舗の商圏を作成し、商圏ごとの人口を求めました。今回は他のさまざまな指標を取り入れて総合評価し、候補地を選定します。いよいよ大詰め!ラストミッションの成果にご期待ください。
総合評価で候補地を選定せよ。
やること |
SISで利用する機能 |
|---|---|
| 1. 駅の乗降客数を図化する | 「ポイント」作図( |
| 2. 世代別人口を図化する | 「オーバーレイ追加」、「主題図」 |
| 3. 他の商業施設を入力し、位置関係を把握する | 「ポイント」作図( |
乗降客数は、Webサイトをはじめとする各種情報にあたれば分かるだろう。あとは背景データをもとに駅のポイントを作図して属性を追加すればOKだ。店舗情報の入力と同じ手法が使えるな。これも一目で分かるように主題図で表現しよう。できたぞ!
駅からの等距離ルートということは、通勤や通学で最寄り駅まで歩くことを想定すればよいわけだな。駅まで徒歩で…10分くらいかな。歩く速度を時速4km(分速67m)とすると、670mだ。各店舗の商圏を図化したときと同じ方法がとれるぞ。(図1)
図1 駅の乗降客数
コンビニエンスストアの主要顧客は、年齢層でいうとやはり15歳以上65歳未満といったところか?この人口が多い地域(メッシュ)が分かるように、レンジ主題図を作成しよう。他の世代との比率も分かった方がいいな。これは、世代ごとに棒グラフの主題図を作ることにしよう。(図2)
図2 年齢・世代別の人口
高木君は、商業施設の登録に取りかかった。
登録は簡単だ。これまで何回も使ってきたポイント作図でOKだろう。シンボルはやはり一目で分かるように×マークにしよう。×シンボルはSISの標準ライブラリにあるから、これを割り当てればOKだ。(図3)
図3 大・中規模商業施設(×シンボル)
高木君はこれまで作成した指標を重ね合わせてみた。(図4)
図4 すべての指標の重ね合わせ
まずは人口規模だな。これは国勢調査のメッシュ図でなるべく赤いメッシュを選べばよい。つぎに駅の徒歩圏だ。これも各駅からの等距離ルート範囲(凸包ポリゴン)を作成済みだからこの範囲内にくるように…乗降客数も色分けラベル表示しているから、主要駅も一目でわかる!最後に既存の自店商圏となるべくオーバーラップしないようにするには、自店からのピンクの等距離ルート範囲(凸包ポリゴン)を見ればよいことになる。そうすると…候補地は…2地点ある!よし、これを報告しよう!(図5)
図5 候補地2地点(赤星マーク)
いよいよ最終局面だな。集計用オーバーレイは作成済みだから、ここに①と②の等距離ルート範囲(凸包ポリゴン)を作成するだけで、インタラクティブに集計できる!どんな数値になるか楽しみだ…。できた!(図6)
図6 候補地2地点の商圏人口
高木君は、私がつきっきりで操作を指導したわけでもないのに、SISを難なく使いこなして有効な指標を出してくれた。やはり、直感的で高い操作性を持つSISを使用したのは大正解だったな。従来の出店候補地選定は統計情報等の表やグラフをもとに分析していたが、SISを使ったことで、地域・商圏の空間的現状を見ながら分析できて、とても有効だった。さぁ、①の候補地が最有力とわかったら、ナイスマート社への最終プレゼンテーション資料をまとめることにしよう。
今回はコンサルティング企業ハッピーリサーチ社を舞台にして、活用例を交えながら、SISの特長をご紹介しました。花村課長と高木君のやり取りや、思考・つぶやきを参考にSISの分析・集計機能をぜひ体感してください。きっと、皆さんの「なるほど、役立つ!」がたくさん見つかると思います。
「続々々 SIS講座 空間情報クラウドの幕開け」はこれで最終回です。ストーリー全編を通して実務におけるSISの有効活用をご紹介してきました。高度な分析機能に加えて、簡単・便利な集計機能を持ったSISを、今後ともご利用いただけたらと思います。
地図データ出典:
国土地理院
この地図は、国土地理院発行の基盤地図情報を使用したものである。
住友電気工業全国デジタル道路地図
人口統計データは、総務省統計局のホームページから引用したデータです。
国勢調査データ
文中の人名、団体名等は架空のものです。