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<前回までのあらすじ>
コンサルティング会社に勤務して2年目の高木君が、上司の花村課長の指示のもとでクライアントからの出店候補地選定をするべく、GISシステムSISとデータに向き合っています。前回本紙面では、必要な地図データをSISに取り込むところまで終え、Web版では行政界と人口統計データの関連付けと店舗情報の登録をしました。今回は各店舗の商圏作成です。今日も元気な高木君の仕事ぶりをご覧ください!
店舗候補地選定のため既存店舗の商圏人口を推定せよ。
やること |
SISで利用する機能 |
|---|---|
| 1. 既存店舗の商圏を作成する | 「等距離ルート」、「凸包塗りつぶし」 |
| 2. 商圏内の人口を求める | 「クッキーカット」、「テーブル/一括入力」、「主題図」 |
自店/他店の表示の切り替えや色のわかりやすさを考えて、店舗登録と同じようにそれぞれにオーバーレイを用意しよう。
「作図/その他/等距離ルート」で、道路距離を示す「_length#」と範囲(制限値)「333m」を設定。(図1)
実行結果の範囲を「変更/塗りつぶし/凸包塗りつぶし」で図形化して…できた!(図2、図3)
![]() 図1 等距離ルート |
![]() 図2 凸包塗りつぶしで作成した商 |
![]() 図3 各店舗からの商圏(自店:ピンク、他店:青) |
凸包は、道路の最遠到達点を文字通り凹みなく結んだ図形だ。実際の距離感と合わない地域が入ってしまうこともあり、より厳密な範囲が必要なときは、等距離ルートの結果から適当な幅でバッファを作成するといい。
まず、行政界をまたぐ商圏は行政界ごとに商圏を分けないと。「作図/トポロジー/クッキーカット( )」でできるはずだ。
よし、できた!(図4)
次はそれぞれの商圏に、面積で按分した人口を登録だ。
按分する式は、
面積比率:行政界ごとに分割した商圏の面積/行政界の面積
按分人口:行政界の人口 * 面積比率
こんな感じかな。
テーブルウィンドウの「一括入力」コマンドで、計算式を指定して、できた!(図5)
![]() 図4 商圏のクッキーカット |
![]() 図5 一括入力設定 |
今度は各店舗の商圏ごとに人口を集計するんだ。
オーバーレイのスキーマに計算式(CalcInterior("他店商圏","chukan_jinko&", 1))を入れる。
これだけだとひと目でわからないから、ここはやっぱり主題図を作ろう。(図6)
SISのテーブルウィンドウで「テーブル/統計」を実行すれば課長が言っていた数値を出せるのか…できた!(表1)
表1 幸福地区の商圏人口集計(既存店)
| 店舗数 49 (自店18 + 他店31) |
最小値 | 927人 |
|---|---|---|
| 最大値 | 4,045人 | |
| 中央値 | 2,486人 | |
| 平均値 | 1,798人 |
次回、高木君は課長の分析を手伝います。候補地は見つかるのか?お楽しみに!
地図データ出典:
国土地理院発行の基盤地図情報
住友電気工業全国デジタル道路地図
©2010 ZENRIN CO.,LTD(Z10LD第198号)Zmap-AREAII(2005-3版)
人口統計データ:総務省統計局のホームページから引用したデータです。
文中の人名、団体名等は架空のものです。