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導入の背景
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近年、生徒による地域防災への貢献度を見直す活動が活発になっている。生徒も、守られる立場ではなく、災害に対して自身を守り、地域の支援にあたるだけの知識と能力を求められている。その一方で、各地域の教育委員会も、学校での防災や防犯活動を支援しており、児童の防災・防犯意識の啓蒙を図っている。
こういった教育機関における危機管理意識の高まりを受け、インフォマティクスは、防災・防犯意識の向上を目的とした授業を取り入れている東京都立三田高等学校と協働プロジェクトを実施。3年生の生徒を対象に、GISの実証実験として「情報共有支援WebGIS」を使った防災マップ作成を試みた。
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運用状況
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まず、防災・防犯コンテンツについての収集・登録を行った。従来、教育委員会や自治体等が作成してきた紙地図の代わりにWebGISを使い、生徒の視点で収集した街の情報を登録。これにより、学校内あるいは区市町村の学校間、さらには自治体と学校間での情報共有が可能となり、自治体がより最新かつ詳細な情報を提供できるようになることを目的とした。使用したWebGISは、目的以外の機能は排除し、登録アイコンについても、防災・防犯活動に特化したものだけを装備した。
三田高校では奉仕活動の時間が設けられていたため、その時間に定時制の生徒9名がWebGISを利用し、近隣の福祉施設の防災マニュアルと防災マップを作成した。また、防災・防犯コンサルティング兼本活動のコーディネータである(有)クライシスインテリジェンスの浅利眞氏に、防災に関する基礎知識の講義をしていただいた。予備知識を得るための事前学習としては、防災に関する書籍を準備し生徒に読んでもらったほか、自治体をはじめ様々な防災関連のWebサイトを閲覧し、要介護者を対象とした災害時の対応について調査した。
校外活動では、グループごとに対象エリアを決め、危険性の高い箇所を調査した。なお、この調査は夜間ということもあり、反射服を着用し懐中電灯を所持したほか、各グループに大人が付き添うなどして、不審者と間違えられないよう配慮した。
防災マニュアル・防災マップ作成の活動スケジュールは以下のとおりである。
| 月日 |
時間数 |
内容 |
9月26日 |
1 |
導入講義 災害と災害対策 |
10月10日 |
2 |
災害対策について考えるワークショップ |
10月17日 |
1 |
構成と役割分担を考えるワークショップ |
10月24日 |
1 |
予備知識を持つための調べ学習 1 |
10月31日 |
1 |
予備知識を持つための調べ学習 2 |
11月7日 |
2 |
今までの学習の第一次発表 |
11月14日 |
1 |
第一次発表の修正と地図の作り方についての講義 |
11月21日 |
3 |
校外活動:まちの災害対策基礎調査 |
11月28日 |
2 |
まとめ作業:パソコンに入力 |
12月5日 |
1 |
防災マニュアル作り |
12月19日 |
2 |
防災マニュアル作り、地図修正 |
12月23日 |
1 |
防災マニュアルの出来上がり、成果発表、全体の振り返り |
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情報共有支援WebGISの利用については、ほぼ全ての生徒が、5〜10分程度取扱説明書を読んだだけで操作を習得した。一部、街歩きで収集した情報とPC上の地図との位置関係が掴めず若干時間を要した生徒もいたが、その生徒も徐々に電子地図の操作に慣れていった。
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導入効果
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防災意識、危険回避能力の向上を目的とした防災マップは、通常、紙ベースで作成される場合がほとんどである。今回の実証実験により、WebGISを利用した点検マップ作成には、以下のようなメリットがあることがわかった。
1) |
情報は電子データとして登録されているため、紙地図のような「劣化」が発生することがない。また、以前登録した情報を画面表示することができるため、毎年の活動の効果を画面上ですぐに確認できる。 |
2) |
実際に街歩きをして情報収集(フィールド調査)し、自分で登録していくため、自治体から配布された地図をただ見るだけに比べ、周辺状況のイメージが掴みやすく、記憶にもしっかり残る。 |
3) |
防災マップの作成に特化したシステムのため、特にマニュアルを見なくても直感的に操作できた。また、使用者に負担がかからないよう、機能も必要最小限に抑えられているため、詳細な説明を受けなくてもすぐに操作できた。
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※上記情報共有支援WebGISは非公開型のため、インターネットからはご覧になれません。
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